相場分析　3月13日（水）

指数は今日、高く始まって低く終わるパターンを示し、日足では下ヒゲ線を持つ小陰線が形成されました。前場の指数は、昨夜の米国株の上昇とNVIDIAの反発の影響を受けて、大幅に高く開始しましたが、取引中にトヨタの賃金要求が満たされたことで日銀がマイナス金利政策からの撤退を予想する人が増え、外国人投資家による大規模な売りにより市場が下落しました。午後には、日銀の金融政策修正を意識した株価指数先物の売りが一服しました。東京エレクトロンが堅調に推移し、アドバンテストも再び上昇に転じて市場の下支えをしています。引けの揺れの後、最終的に38,695.97円で終了し、101.47円、0.26%の下落となりました。

セクターから見ると、市場の分化が深刻で、33の業界セクターのうち7つが上昇し、26つが下落しています。中でも保険、非鉄金属、電力・天然ガスセクターの上昇幅が最も大きく、一方で海運、紙製品、鉱業セクターの下落幅が最も大きいです。市場の分化が深刻で、テクノロジー関連の概念は引き続き揺れ動く調整の様相を保っています。今後の市場では、半導体技術の概念や円の為替レートの影響を受ける輸出入関連の株に注目です。

全体的に見ると、日銀のマイナス金利政策からの退出の期待が日増しに高まる中、市場のプレッシャーが高まり、市場の資金は慎重な姿勢を取り、利益を確定することが主流となっています。指数は30日移動平均線のサポートを下に見ており、全体的には弱気の揺れ動く調整の様相を呈しています。操作上では、強気の個別株は調整局面でも持ち株を保有することができますが、弱気の個別株や下降トレンドの中の個別株は、市場が下降の見通しを持つ中で、ポジションを減らしリスクをコントロールするためにタイムリーにイグジットします。