内閣府が8日発表した2023年7~9月期の国内総生産(GDP)の2次速報は、物価変動の影響をのぞいた実質(季節調整値)で前期(4~6月期)より0・7%減、この状態が1年続いた場合の年率換算で2・9%減だった。11月に発表した1次速報(年率2・1%減)の想定よりも個人消費が弱かったことなどから、下方修正した。
直近の経済指標を反映した結果、個人消費は前期より0・2%減(1次速報は0・04%減)に見直した。物価高で食品の売れ行きが鈍り、酷暑で衣料品も振るわなかった。在庫を積み増す動きも弱まり、GDPを計算する上ではマイナスに働いた。
設備投資は0・4%減(同0・6%減)に上方修正した。ただ、GDPを支える内需の柱が弱い状態に変わりはない。