本日の指数は高く開いて低く終わるパターンを示し、日足では大陰線が引かれ、再び40,000円の大台を割り込みました。
早朝は昨夜の米国株の上昇とADPデータの影響を受けて高く開きましたが、市場全体のパフォーマンスは芳しくなく、売り圧が強まり市場は弱気に揺れ動きながら下降するパターンを見せました。午後に引き続き利益確定の売りが出ているほか、円相場が1ドル=148円台半ばと直近の円高・ドル安の水準をつけていることも重荷で、海外勢とみられる株価指数先物への売りが続いています。短期の下落が加速し、さらに弱まり、最終的に39,598.71円で引け、492円下落し、1.23%の下落となりました。
セクターを見ると、市場は再び分化し、33の業界セクターのうち12が上昇し、21が下落しました。その中で保険業、電力・ガス業、銀行業が最も大きく上昇しました。一方、電子機器、運輸機器、海運セクターが最も大きく下落しました。
前期に強かったテクノロジー半導体、および円安メリットのある自動車と海運コンセプトは今日も分化し弱化しました。
市場にはテーマがなく、大型株だけでは市場を支えられず、また、円高による外国人投資家の売り抜けも市場の弱さの大きな原因の一つです。
全体的に見ると、本日の指数の下落はトップパターンの様相を見せました。明日、40000の大台を再び上回ることができなければ、市場は弱気の下降調整局面に入るでしょう。操作上は弱いものを整理して、強いものを残し、弱い個別株はタイミング良く手仕舞いして下降リスクを回避します。